リフォームの不思議
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今年はじめて半袖を着てみた。
先週のことを書こう。
水曜日には、川崎方面「スノコヤ」の気密試験を行った。この家は、かなりの高気密高断熱の仕様で、東北地方の住宅と同等の熱損失係数を満たす設計をしている。試験の結果、相当隙間面積は1cm2/m2未満となり気密性の高さが実証された。

木曜日、スノコヤの現場打合せの後一旦事務所に戻ったが、梅雨の晴れ間で天気が良かったので、機材を持って一人「矢来の家(神楽坂方面)」に行き、写真を撮った。
金曜日、篠澤裕氏に「矢来の家」の写真を撮ってもらいながら、自分でも何枚か撮ってみた。
その後、篠澤氏と建て主ご夫婦と四人で、江戸川橋の「加賀廣」で飲んだ。ここは、早稲田鶴巻町に事務所がある頃はスタッフ達とよく行っていた店なので懐しかった。

過去の建築の力と相俟うことができれば、力まず肩肘張らず、味わい深く馴染んだ、そこに根付いている住宅を作ることが出来ると思った。現在の人の力量でのみ作ったのではないからか(過去の棟梁や時間との合作と言う意味において)、新築を凌ぐ「場」の要素が得られた気さえする。
土曜日は、矢来の家の内覧会を開かせて頂いた。友人知人、建て主の友人などがいらっしゃり、楽しい時間を過ごすことが出来た。

日曜日は、駒澤方面の建て主との打合せ。設備の配置や家具の詳細などについて、お宅にお邪魔して打合せた。
帰り道、表参道で途中下車していつものように楽譜を物色したが、男声カルテット用の良い楽譜を思いがけず久し振りに購入できた(男声用は数少ないのだ)。夜は楽譜を眺めて過ごした。
今日の事務所 ~荒木毅建築事務所の 日々の覚書 ~


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