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2013年11月

川道

曇りときどき晴れ。


とても小さな現場(扉の設置を頼まれた)の帰りに、少し気になっていた「川道」らしきものを歩いてみた。GoogleMapを出してみると、神田川の支流のようだ。昔はなんという名前だったのだろう。


途中、この川道と直交する道々には、コンクリート製の橋の欄干らしきものがあり、川道の人の通行のために間がカットされていた(写真)。
 

昔は賑わっていただろう商店街(みのり商店街)や庚申塚もそれら直交する道のなかにあった。ある橋の欄干には「・・・昭和○九年云々」と書かれていたから、昭和の途中までは川だったのだろう。


永くあり続けるだろうと思われた、小川、橋、街路の賑わいなどが、おそらく数十年の間にかたちを変え、やがては消えてなくなろうとしている。


音楽は、その時その時に演奏されるが、音とともに消え去る。作曲されてからこれまでの間に、どれだけの素晴しい演奏があったのだろう。今となっては誰も知らない。建築もそう、人間もそうなんだろう。


*どうも「川道」という言葉は無いらしい。「昔、小川だったあとを暗渠にしたところ。」くらいの意味で使っています。

 

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今日の事務所 〜荒木毅建築事務所の 日々の覚書 〜

月曜日

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事務所の自分の席は窓際なのだが、そろそろ寒くなってきた(ついこないだまで暑くてしょうがなかった過酷な席だ)。

古い断熱も無いビルの西側の景色の良い場所に机を置いてしまったのだからしょうがないのだが。


先日、久し振りに能楽堂に行く機会があった。数年ぶりの大江宏設計による建築の内部は、太すぎず細すぎず抽象的すぎず具象的すぎず、上品な空間を形作っていて懐しい気分になった。洗練された細部に浸るのは気持ちの良い体験である。


この日は、心地よい眠りに誘われそうになりながら、狂言を見た。

シテ等が橋掛りを上下動なくゆっくりと等速で進んでくる間に時間が形成され、能舞台に来て声を発し動き始めるところで空間が形作られるように、いつも感じられる。そこで物語りが演じられ、やがて空間時間が収束して終わる。


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文化の日

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文化の日の日曜日。

午前、建て主さん候補のご家族と一緒に矢来の家をお邪魔した。 
私は遊びに行ったような気分で久しぶりの空間でゆったりした気分になったし、建て主さん候補のご家族もきっと楽しい時間を持たれたのではないかと感じたが、矢来の家のKさんご夫婦はとても気を使って下さっていたのでお疲れになったろうと思う。ちょっと恐縮です。 

矢来の家に長居してしまったので、急ぎ事務所に戻り就職希望の方と面談した。
ドイツから日本に来られている方で、住宅の設計に携わってみたいのだと言う。こちらからは、うちの設計や現場での打合せの進め方、建築で大切にしていることなど話した。彼女がうちに来たいと思うかどうかは分からない。

かみさんからメールが入り、中野文化祭での合唱祭の進行が20分ほど早まっていると言うので、のんびりする間もなく中野ZEROに向かった。
ステージでは、先日定期演奏会で演奏した中から、「いつも何度でも」と水のいのち より「川」を歌った。 今回も現在の団の技量が良くも悪くもそのまま出たと感じた。個人的には最近はわりと冷静な気分でステージに立っているのだろうと思う。

5時過ぎからは演奏会後の打上げ。新しく団員になったYさんも参加して大勢で盛り上がった。

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上石神井の家

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曇り。

数年ぶりに上石神井の家に行った。外壁も綺麗で、内部の木が良い色に焼けてきていた。

今日はメンテナンスの相談。
家事コーナーの壁に棚板を設置したいとのご希望があり、スケッチを書いてO建設のH氏に見積りをお願いした。

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