練習指揮続報
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何となく歌うまではわりと楽に来たのだが、次のステップとして、もっと気持ちよくスッキリと"ちゃんと"歌うには、各パートの音やリズムをもう少し正確に取ってもらわなくてはならない。
当初その辺りは、各自の"自助能力"に任せて何度も通して歌うことを"繰り返す"だけでも改善されていくのではと楽観的に考えていたのだが、人数の多い合唱団の場合にはそうは行かないもののようだ。帰り道、常任指揮者がいくつかアドバイスを下さった。それぞれ違う団員がそれぞれに、きちっと歌うための一歩になる(地味な)練習の時間と、十分楽しんで歌える時間の両方を、練習に上手く組み込むのも指揮者の仕事らしい。
私にそれが出来る訳も無いのだが、それでも練習指揮をするからにはこちらももっと曲の細部を自分にできる範囲で読みこんで、練習の時間に生かして行かなければ申し訳ないと思った。
それと、前に出てある歌をいかに表現するかを考え皆に伝えようとする指揮という作業は、その後皆の中に戻って別の歌を唄う際に、指揮をどう見て、その言葉をどう受け取って、歌い手としてどう表現して行こうとするか、といった歌い手としての意識にも変化をもたらすようだ。練習指揮の経験は、歌を広い視野で見つつ唄うヒントを与えてくれている気がする。