横浜
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昨日の事。
午後遅く、竹中・名執と三人で横浜に向った。不二家ビル(1936年!)を見るため伊勢佐木町へ。
垂直方向を意識された階段回りのコア部分と、横長の開口が回る店舗・事務室部分に大きく二分された外観。最上階は軽快なキャノピーが回る。内部は、吹抜けを伴って設置されたゆったりとした大階段が1~2階の店舗を結び、そのまま5階まで伸びている。
隅々まで拝見させて頂いた(感謝)。現在は、間仕切られたり吹抜けが塞がれたりしているので当初の使われ方はされていないが、よくぞこの建築が残っていたものだ。
このように、少しづつアントニン・レーモンドの設計した古い建築を見て回っているのだが、拝見していて時々レーモンド氏自身の考えが見える気がする。一語で言えば氏の表現は大切なことに素直なのだと思う。だから古びず新鮮に感じられるのかも知れない。
不二家ビルは、階段回りのディテールなど建築写真家が撮ったきちんとした資料として残しておいた方が良いのではないだろうかと感じた。


その後、大桟橋近くの埠頭から船に乗った。何度目かの忘年会である。設計事務所とE建設のお友達工務店が何社か。事務所は、岡村泰之・伊原孝則・鈴木謙介とそのスタッフ達および我々。先日の東京湾の時とは一転、風があり小雨も降る中、揺れながらの出港となった。海上から見るみなと未来21の景色もやはり奇麗だった。揺れる舟から降りると何故か地表面が揺れていた。何となく2次会に向う列を外れ、及川敦子とBarに立ち寄ってから電車に乗った。

今日の事務所 ~荒木毅建築事務所の 日々の覚書 ~