身体に音を入れとく事
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夜、八丁堀の長谷川順持氏の事務所に向う。バンドのコーラスの補修である。
i-podからスピーカーに流し原曲を参照しつつ、ICレコーダーで時どき録音しそれを聴きつつ、吉沢輝氏にもギターや声で参加してもらいつつ、ボーカルとコーラス二人でボヘラプとクリスマスの練習を繰り返す。なるほどこんな練習の仕方もあるのだな。
ハセジュンに乗せられて何度も繰り返す内に、四人の音がだんだんと合って鳴ってくる。面白い。
結局、合唱もバンドのバックコーラスも同じなんだと気付く。どちらも自信を持った歌い手と楽器によるアンサンブルなのだ。
自信を持ってなくても歌の中に紛れてしまえるのが大人数の合唱の甘さなのだけど、本当は完全に紛れることなんか出来ないのだから、ちゃんとした曲を作ろうとすれば、結局は同じなのだと思う。
微妙な違いがあるとすれば、全部が声なら、例えば他の3パートの音が譜面に書かれている音より微妙に下がってしまった時などその音程に合わせて行く方が良い場合がある。つまり合唱は各パートの声を聞き合うという感覚が必要でそういう耳の使い方をするのだが、バンドでは楽器の音がぶれる事は無いし演奏中は自分の声も殆ど聞こえない。だから音程に関しては自分に自信を持って「楽器の音にぶつけていく(長谷川氏談)」ことになる。
レバニラ食べつつ長谷川氏曰く「音を入れとく(身体に)」。
餃子を食べながら吉沢氏曰く「声に勝る楽器は無い」。
今日の事務所 ~荒木毅建築事務所の 日々の覚書 ~