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2005年03月

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午前/
出社途中の道端で、向こうから自転車で来た以前入っていた合唱団のS氏と偶然会い立ち話。花粉用にマスクを付けていたが最近流行のものではないオーソドックスな形だった。今も少人数で唄っているとの事(ちょっと惹かれる)。

街を歩くことの楽しみには摺れ違う人達を見ることも含まれるのだが、最近はあの白いカラス天狗の様な面相が多く少し違和感を感じている。
以前からマスクが好きでは無かったので特にそうなのかも知れない。冬にズボン下を着けるのも嫌いで寒くても我慢しているし、白い靴下も白いブリーフも嫌いだ。
人間の肌が自然のくすんだ色をしているのに純白を肌に接して着けることに違和感を感じているのだろうか。いや、単に白は汚れが目立つから汚れの方に目が行って気持ち悪いのかも知れない(布の汚れによって人間は純白な存在なんかじゃ無いと否応なく知らされる)。シャツは真っ白な半袖が好みなのだが。
いずれにしても、やはり半分白く隠している顔を見るのは気味良いものではない。上さんも外出の時は段々タイプのをして出かけている(カラス天狗よりは許せる)。止めろと言っても聴かない。花粉症になるとそんな事構ってられないらしい。

昼/
関口パンの行き来に江戸川公園のソメイヨシノを観察したが、蕾がほんの少し大きくなって、先の方に赤い色が見えているものもある。気温が上がればこの二三日で開き出すだろう。

午後/
Has邸見積もり依頼とUem邸施主打ち合わせ。Uem邸は基本設計が固まり両者である程度空間に共通の認識が持てたので、これから実施設計に移る(楽しみ)。

夕方/
北海道から出張で来たCさんと新高輪のもみじにてお茶。このラウンジには久しぶりで行ったが、村野藤吾の空間に以前より以上に惹かれるものを感じた。お土産にロイズのチョコレートを頂く。パソコン通信時代の話しが懐かしく楽しかった。札幌や旭川でオーロラネットのオフラインミーティングに参加していた頃から、もう既に12年も経つのだ。

夜/
合唱の練習。岩本さんが取り合えず最後なのでお別れ会。まだ帰りたく無い面々(オカダ・チヒロ・ナオ)を引き連れ自転車で二人乗りしてボビーに向かう(久しぶりにエリさんを垣間見る)。

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24日/
工務店に時間をずらして事務所に来ていただき、Has邸の図面を渡し見積もりをお願いする。3社にと考えていたが、工務店の方にお目に掛かった感触でもう1社土曜日に出すことにした。

夕方、Ish邸見積もり打ち合わせ。高い金額が提示されていたので、施主と工務店と三者で減額の相談。建築条件付きの(設計のみ条件を外した)家は工務店同士の競争原理が働かないのと、建売りが主体の会社なのでオーダーメードの際の手間代を大きく想定しすぎたらしいのとで、見積金額が高くなったのだと思う。工務店が再検討して下さるとの事。

夜、吉祥寺にて岡田彩子氏とおでん屋で飲む(店の名前忘れた)。北大の話しや建築談義。最初から独立しようと思って勤めだしたのでは無い事や、独立のきっかけになった仕事がダメになって開店休業の状態からのスタートだった事など、設計事務所を開くハメになった事情が似ていたのが面白かった。

その後ボビーに。木曜なのに混んでいた。カリラ12年。アサガミさん等と話す。

25日/
朝、上石神井の駅でYさんと待ち合わせてM邸を半年振りに訪問する。設計の際に整理された空間の構成や概念上の座標系が、置かれたり・吊るされたり・設置されたりした、柔らかだったり・細々してたり・色とりどりだったりする、愛おしくも規則性の無いものたちの背後にあって、生活空間を凛としたものとしていると感じられ、設計の進め方が妥当であった事を確認できた。

高田馬場で途中下車しThe Humburgにてランチ。

事務所にていくつかの相談の後、子守りのために帰宅。宅配のパスタを取って食べたがやはり麺が少々伸び気味。簡単で旨い料理を自分で作ってみたい気がしてきた(今は何も分からないので気が向いたらちょっと基本を勉強してみようかとも思う)。

イラン戦負け。ヤケBOWMORE12(ジタクVERSION)。良い香り。

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曇りのち雨。

佐野由佳さんが室内を辞めるとの事。ふーん。

午後、白須正広氏と打ち合わせ。骨組みの表現を積極的に取り入れたいとも思っているのだが、個々の建築により構造を意匠に生かせる場合と、上手く生かせず構造が壁などの内部に埋もれてしまう場合がある。これは予算や施主の要望の影響を受ける事でもあるので、一筋縄では行かない。それぞれの建築ごとに総合的に判断していく事になる。
新雅で夕食を摂って白須氏と別れる。

私は花粉症は無いのだが、この時期やたら身体中の皮膚が痒くなる。頭の皮膚も例外では無いので症状を和らげようと、思わず手のひらでパンパンと頭を叩く癖がある。そのうち血管が切れるかも知れない。もう、止めようと思うのだが、そう思った矢先にもうパンパンとやっている。・・・もう、止めよう。

そうそう、「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」は下巻に入っている。今のところとても面白い(ワクワクする)。何となく地下鉄サリン事件より後に書かれたものかと想像していたが、文庫本の初版がそれより前だから、前なんだね。
近いうちに買おうと思っていた「海辺のカフカ」の文庫本を上さんが買ってきてオレより先に読み始めている・・・。

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曇り後時々雨。
午前、Nak邸定例打合せ(事務所にて)。

丹下健三氏が亡くなったとの事。東京オリンピックの頃、最初に知った偉大な建築家。東京に最も優れた建築を作った一人。

夕方、安達恵美子氏来社。事務所訪問ページにて、ブライシュティフト、設計アトリエと一緒に紹介して下さるとの事。うーむ。
その後、安達氏とボビーに。3464 DAYS OLDを空けてしまった・・・。スマン。

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晴れ。気持ちの良い温かさ。
昼前に出社。出掛けに長男を叱る。

事務所では、長男に数日前に約束した彼へのアドバイスの内容を考える。自分の生立ちと基本的な世界観を簡単に話そうかと思う。上手く話せるかどうか。
リーガロイヤルホテルのMelissaにてパンを買い、江戸川公園のベンチで食べる。白鷺が首を畳んだままの形でゆっくり飛んでいった。こないだまでは見当たらなかった亀たちが出て来て甲羅干しのために石に上がったりしてうごめいていた。ソメイヨシノはまだ蕾が小さい。
午後、面談。これまでに作ってきた建築の資料を見てもらいながら、その時考えた事などをお話しする。

今日は子守りなので、帰宅後三人で外食。中野までぶらぶら歩き、まだ青葉が開いていたので入り中華そばを食べた。
中野への行き帰りはいつも車の少ない住宅地の細い道を選んで歩くが、そう言えば今日は前田光一、中村好文、荒木毅の設計した住宅を横目で見ながら歩いた(ふふふ)。

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