2009年10月28日

越後湯沢にて

晴れ。

こんなことを書くと仕事をしていないのでは無いかと怒られそうだが、一泊で越後湯沢に行ってきた。

「ゴーストノーツ」というロックバンドの合宿に参加してきたのだ。年末12月20日のライブでは我々「サヲリ」もステージを持つが、同日のゴーストノーツのステージにもコーラスで1・2曲加わる予定なので、ちょっと刺激を受けて来ても良いかなと思った訳だ。

さて、バックコーラスを二年ぶりにやってみて、以前と同様の状態にまずは陥った。ヴォーカル・ギター・パーカッション・ドラム・ベース・キーボードの作り出す大音量の中で自分の声がほとんど聞こえず、異種の楽器の様々の音色が溢れる中で混乱し、結果正しい音程で歌えない。
普段は、ピアノだけの伴奏か静寂の中で、つまりとても歌いやすい環境を作りだしてその中で他の歌のパートと確認し合いながら、歌を形作っていくことだけに意を注げば良いのだが、バンドでコーラスをすると言うのはそれとは全く違うことなのだ。

ケンシロウが海を渡って入り込んだ異境では、ラオウを倒した程の秘奥儀が全く通用しないという経験をするのだが(北斗の拳)、合唱人間がロックバンドで歌う際にまず感じるのはそんな気持ちである。・・・ただ今回の合宿ではそのまま打ちひしがれて終わったわけでは無かった。

極言すれば、バックコーラスは、コードの感覚があってアドリブが得意であれば、特に楽譜を必要としない分野なのかも知れない。そういった音楽的才能(音楽的運動神経)の無い者としては、楽譜を読んだり演奏中に参考になる楽器の音を見つけ出したりなどの作業が必要になるのだが、これは我々の普段やっている事の延長線上である。つまり、異境の国に入っても、細い糸を辿って行けば基本的なことは通じる様なのだ。

もう一つ。彼らの音楽(歌)には、我々の方法ではなかなか突き破れない領域を、いとも簡単に越えているような歯切れの良さ(表現的説得力)があると感じた。だが多分そこには、様々の強い音色の楽器が形作る饒舌性がそのように見せている側面もあるのだろうとも思った。
我々がいつもやっている、人間の声(+ピアノ)だけを聞き合い、優しく関係性を構築していく方法は地味なものだが、自分の手に負える要素だけに絞り込んで歌を作っていこうとしている分、求める深い表現には意外に近道なのではないかと想像したりもした。無論、我々の実力では遥かに彼方の話なのだけど。

先日のこんにゃく座でも感じたことだが、似ていて少し違う音楽に触れるのは刺激的である。

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10/27/14:30








今日の事務所 ~荒木毅建築事務所の 日々の覚書 ~



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コメント一覧

5. Posted by アラキタケシ   2009年10月30日 09:50
>K
そう、へぎ蕎麦。あと、越後雪季というワインもさっぱりしていて美味しかったです(飲んだのは赤)。
>sasaki
のどかな草むら散歩、田舎に帰ったようでほっと力が抜けました。
掻いちゃいかんよ。
・・・あれ、ひょっとして蛇に噛まれたんじゃないすか?
4. Posted by sasaki   2009年10月30日 07:34
ぉ。
なんてちゃんとしたブログだ。
大先生とのお散歩でやられたと思う虫刺されがヒドイ状況です。
初日に熱を持ち、
翌日になって固まって芯が残り
現在モーレツな痒みでガリガリ掻き毟ってます。
露天風呂気持ちよかったすねぇ。
3. Posted by K   2009年10月30日 01:13
へぎ蕎麦ね。
いいなぁ。
2. Posted by アラキタケシ   2009年10月29日 17:48
ヨッシーブログ覗いてみました。
食べ物の話題が多いような。つなぎに海草を用いた越後の蕎麦、結構旨かったですよね。
1. Posted by yossy/GN   2009年10月29日 13:51
合宿お疲れ様でした。 何とも奥深い話に読み入りました。 そして煩くてスミマセン(笑) 久々にお会いでき楽しかったです。僕は何故か筋肉痛になりました。 追:URL載せました @よ

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プロフィール

荒木 毅

東京都杉並区の南阿佐ケ谷にて、住宅を中心に建築の設計をしています。散歩するのと歌うのが好きで、混声アカペラクインテットにハマってます。

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