2008年02月

2008年02月21日

晴れ。

先日、街歩きの際に槻岡佑三子氏より写しをもらった、明治四十年の地図に書かれていた早稲田鶴巻町近辺の小川を地図に落としてみると、この様になった(上が北)。

以前、夕方の空想の日記で書いた「緑のライン」を流れてきた小川は、実は窪んでいる「緑印」の辺りからジグザグに北上し、西側の早稲田大学方面から流れてきた小川に合流して東に向かっていたのだ・・・。真っすぐ北上して神田川(地図上部)に流れ込んではいなかった(少なくともこの頃は)。
そして、さらに想像を掻き立てられるのは、元赤城神社(赤印)の位置である。何と、小川に囲まれている。

出社の際、このルートを歩いてみた。よく目を凝らして見ると、小川が流れていたと思われる辺りは、周囲よりほんの僅かだがアスファルトが窪んでいる気がした。
普段、道を歩きながら微妙な高低差など全く気にしないが、小さな形の変化がその場所の歴史を物語る指標になっている事もあるのかも知れないと感じた。

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2008年02月20日

晴れ。

午後、旧赤星鉄馬邸を見に行く。9年前の勉強会で平面図を見ながら意見交換をした事はあったが、今日は実物を見ることができる。

私はアントニン・レーモンドの建築に興味がある。このところ我が事務所では、現存するレーモンドの建築を時折見に出かけている。
赤星邸は、現在はナミュール・ノートルダム東京修道院となっており、一般には公開していないが、幸運にも見学できる事となった。スタッフら五名で出かけた。

異なるゾーンの対比的配置が南北と東西の平面計画を確定し、いくつかの特徴的な空間を生んでいる。形式的にかたちを整えようとの意識は薄い。

打放しコンクリートの外壁や内部仕上げが、吹付けタイルと壁紙に変わっているなど、表現の弱くなっているところもあったが、74年前に建てられた建築にも関わらず、空間構成の考え方や建築的要素からいくつもの刺激を受けることができた。

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家族用階段 14:41









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2008年02月19日

晴れ。

午後遅く、取材の立会いで「梅が丘の家」に同行する。
昨年作った増築部分と11年前に作った母屋の部分の写真を撮ったり、ご主人とお話したり。
緑が濃くなった頃に内覧会などさせて頂くことにした。写真奥に見える建売棟も住まわれている。

その後、以前作った家々の前を歩いてみた。ようやく咲き始めた梅を見てから「公園下の家」の下を通り、松原に抜け「羽根木の家2」の前を通った。そのまま歩き、明大前に出る。

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15:25 増築部分
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15:59 母屋居間








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2008年02月18日

土曜日/晴れ。

朝、ご家族が訪ねて下さる。これまで作ってきた住宅の説明をしたり、敷地の事をお聞きしたり。私が設計すると決まってはいないが、午後敷地を見に行ってみた。
そんなこんなで時間が経ってしまい、古川泰司氏設計の住宅に着いたときはもう内覧会の終了時刻となっていた。お許し頂きゆっくり拝見した後、床に座り氏といろいろと話しをする。いつの間にか外は暗くなっていた。
中野に戻り、合唱の練習。樽やでの飲み会の後グラに寄った。伊藤氏から誕生日のプレゼントにと「Glory」のDVDを頂いた。今度家族で観てみよう。


日曜日/晴れ。街歩き。

打合せ後、駅に向かって歩きながら時計を見ると昼を過ぎている。感じていたより長い時間話していた様だ。待ち合わせ時刻に僅かに遅れそうなので、街歩きには途中から合流することにする。

柳橋の上から水面を見ていてふと気づくと、浅草橋を回ってきた皆が登場。設設計事務所主宰者の友人と後輩が四名(O,K,S,T)、高校の同級生の社会学者が一名(M)、設計事務所スタッフが三名(N,S,T)。
私も合流して総勢九人で両国橋から江戸を出る。遠くには東京マラソンの一般の走者たちが見える。回向院から南に抜け、立川を渡り、今は埋め立てられている六間堀を歩く。歩きながら参加者それぞれと話す。
五間堀を回り弥勒寺橋を北上。途中、吉良邸跡に寄り、江戸博に到着して一服。持ち寄られた資料を見る。
安田庭園と隣の伊東忠太の慰霊堂を見てから、蔵前橋より江戸に戻る。蔵前の楫取稲荷の狐が良かった。今は道路となった新堀を越え、鳥越神社。ここで街歩きを終えた。
おかず横町を通り、佐竹商店街のアーケードを抜けたところで皆と別れ家に帰る。皆は一杯やりに御徒町に向かったようだ。楽しい勉強会だった。

家に戻り、家族で夕食。誕生ケーキを食べる。

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街歩き開始、両国橋を渡る 13:37








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2008年02月15日

晴れ。

~事務所の近くを流れていたかも知れない小川についての空想~

小川は写真の道路(緑のライン)の下を流れていたと言うことである。確かに神田川の護岸に大きな四角い穴(写真上部・左側の赤印)が開いていてここに水が流れ出す構造になっている様だ。護岸には近くに別の大きな円い穴(写真上部・右側の赤印)があり、外苑東通りの下を川が流れていたらここら辺りに出てくるのだろうかと思われた。
昨日・今日と通勤の際に緑のライン上を歩いてみてちょっと気になったのだが、一ヶ所写真下の緑印の部分は緑のラインよりも道路が少し下がっている(窪んでいる)。
もしもかつての小川がこの緑印の点を流れていたとしたら、元赤城神社(中央赤印)の前辺りを通っていたのでは無いだろうかとふと思った。
それで念のためと、神田川の対岸にあらためて行って見てみると、護岸の二つの大きな穴の間のところに、水が流れ出るように作られたと思われる小振りの細長い穴(写真上部・緑印)を見つけた。「青いライン」は窪みと神社と穴を結んだ線である。
もしもここを(緑のラインでは無くて青のラインを)小川が流れていたらと想像すると、神社に参拝するために小川に架けられた小さな橋の映像が浮かんだ。楽しい空想の一時。

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そうそう、昨日は誕生日だったのだが、スタッフがTALISKERのDOUBLE MATUREDをプレゼントしてくれた。早速、席の後ろの棚に置いた。

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TALISKER 02/14/18:17








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プロフィール

荒木 毅

東京都杉並区の南阿佐ケ谷にて、住宅を中心に建築の設計をしています。散歩するのと歌うのが好きで、混声アカペラクインテットにハマってます。

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